図書館用語
terminology
「資料?」「レファレンス?」「NDC?」
分かるようで、ちょっと分かりにくい図書館にまつわる言葉を解説します!
これを知れば「お兄さんの日常」がもっと楽しめたり、実際の図書館利用が便利になったりするかもしれません。
あ
ILL(アイエルエル)
「Inter-LibraryLoan」の略で、図書館間相互貸借のこと。自館で所蔵していない資料のリクエストを受けたときに、他館から借り受けて利用者さんに提供するための互助システムです。 基本的に同じ都道府県内で貸し借りすることが多いの...
映画上映会(えいがじょうえいかい)
映画作品を上映するイベント。 一般・児童それぞれに開催しています。上映作品は季節に合わせたり、時事を意識したり、日頃の貸出状況などを考慮しながら決めています。 上映権の有無も重要な選定基準です。 最近はDVDが多い傾向ですが、...
NDC(エヌディーシー)
「Nippon Decimal Classification」の略で、日本十進分類法といいます。図書館の資料を書架に並べるルールのことで、NDCに基づいて割り振られた番号が資料の背ラベルに書かれています。 ...
OPAC(オーパック/オパック)
「Online Public Access Catalog」の略で、オンライン蔵書目録検索システムのこと。 対象の図書館が所蔵している資料の状態が確認できるほか、利用者登録をしていれば資料の予約や現在借りている資料の延長などもこちらの...
おはなし会
幼児~児童を対象として、絵本や紙芝居の読み聞かせします。ほかにも、すばなしやリトミックをする場合もあります。 おはなし会は児童担当さんの熱が入るイベントなので、館ごとに特色があります。雰囲気作りのために部屋を暗くすることも多く、子ども...
か
開架(かいか)
利用者さんが自由に資料を手に取れる方式、または書架のこと。大体の場合、書庫以外はすべて開架といいます。
業務委託館(ぎょうむいたくかん)
業務の一部を民間企業に委託して運営される図書館。 自治体の職員さんと、企業スタッフさんが一緒に働いています。業務のどの部分を委託するのかは図書館によって異なります。
禁帯出(きんたいしゅつ)
貸出不可のこと。禁帯出資料は調べ物などに使う参考図書であることが多く、百科事典や辞書、年鑑などが該当します。 参考図書は高価というのも確かなのですが「とても有用なものだから、いつ図書館に来てもみんなが利用できるよう...
講座(こうざ)
自主事業の一環として、外部から講師の先生を招いて講座を行います。 一般向け・児童向けそれぞれに開催しています。テーマや形態(講義式/参加式)は自由に決められるので、司書さんの企画力が試されますね! せっかくな...
さ
指定管理館(していかんりかん)
指定管理者制度によって指定された民間企業が運営する図書館。 基本的に自治体の職員さんはいません。業務委託との違いは「施設の管理権限ごと委任されている」ということです。より自由度の高い図書館運営ができる一方で、幅広い業務を担うことになる...
上映権(じょうえいけん)
著作権の中の一つで、著作物を映写幕その他の物に映写することを許諾・禁止できる権利。 基本的には「勝手に、お金を取って不特定多数の人に見せてはいけませんよ」という法律なので、大抵の場合、図書館での映画上映会は問題ないと解釈されるのですが...
書架(しょか)
本棚のこと。 「架」というのが棚という意味で使われていて、新聞の配置場所であれば「新聞架」、雑誌であれば「雑誌架」、展示資料であれば「展示架」などと呼びます。 …そういえば、AV資料の書架は「AV架」とはいい...
除籍(じょせき)
図書館の資料から外すこと。 ボロボロで資料としての役割を果たせそうになかったり、情報があまりにも古いものは廃棄されることとなります。ちょっと寂しいですが、収集の対として図書館の新陳代謝を維持する大切な作業です。 ...
資料(しりょう)
図書館で所蔵している書籍、雑誌、新聞、視聴覚(AV)資料の総称。 ※AV資料…AVとは「Audio-visual materials」の略で、文字ではなく画像,映像,音声によって情報を記録したものを指します。CD・DVD・ビデオなどが...
すばなし
絵本や紙芝居などの道具を使わずに行う、語り聞かせのこと。ストーリーテリングともいいます。 たとえば、寝る前にお父さんやお母さんが布団の中でお子さんに短いお話をしてあげるのもすばなしですね。単に音読するだけでなく、声色を変えたり物音を表...
選書(せんしょ)
所蔵する資料を選ぶこと。 新しい本を受け入れるとき、書架を整理したいとき、除籍したいときなどに行われ、基準に沿って選書することで特色のある素敵な図書館を作ることができます。 「お兄さんの日常」では主に新刊選書...
た
直営館(ちょくえいかん)
自治体の職員さんのみで運営される図書館。臨時職員さんや準公務員さんなども含まれます。
展示(てんじ)
特定のテーマに沿った資料を一カ所に集めて紹介すること。 一般・児童・YAそれぞれの分野で展示しており、定期的に入れ替えしています。テーマは季節に合わせたり、時事を意識したり、利用者層や日頃の貸出状況などを考慮しながら決めています。 ...
な
は
ビブリオバトル
本を紹介し合うコミュニケーションゲーム(書評合戦)。 複数人で行うゲームで、それぞれが自分の推し本を熱く語ったあと、その本についてみんなで意見交換をします。全員分が終わったあとにどの本が一番読みたくなったか投票を行い、「チャンプ本」を...
複写(ふくしゃ)
資料をコピーすること。ただし、法律に基づいて決められた範囲内でのみ複写が認められています。 たとえば… ・単行本:全体の半分まで ・地図:1枚の半分まで ・新聞:当日分は不可、前日以前は半分まで ・雑誌:最新号は不可、バックナンバ...
ブックトーク
本を紹介する一つの手法。特定のテーマに沿った本を何冊か用意して紹介していきます。 普通の読み聞かせとは違い、ブックトークでは最初から最後まで「通し」では紹介しません。その本の面白い部分だけを語る、いわばお試し・試食の提供ですね。盛り上...
ブックトラック
資料を運ぶ台車のこと。BTと表現されることもあります。 一番上の段が水平のタイプと斜めのタイプがあり、水平タイプは作業台としても大活躍です。そのほか、展示スペースや仕切りなどにも使える、無限の可能性を秘めたマストアイテムです。
閉架(へいか)
司書さんに依頼して資料を持ってきてもらう方式。書庫のこと。
ま
や
ら
リクエスト
資料を希望すること。 貸出中の資料の予約、未所蔵の資料の購入・取り寄せ希望など、図書館では資料に関するさまざまな要望に対応します。購入やILLなど提供方法は状況によりますが、希望する資料へアクセスするための入り口となるサービスです。 ...
レファレンス
調べ物相談のこと。「〇〇というテーマの本を探している」「この花の名前が知りたい」「どうしてこの名前が付いたのか、由来を知りたい」など、調べ物に必要な資料を探すお手伝いをするサービスです。 原則は資料の提供までで、答えにたどり着くところ...
わ
YA(ワイエー)
「ヤングアダルト」の略で、13~18歳の中高生のこと。大抵の図書館で利用頻度が減る世代なので、YA世代の皆さんにも楽しんでもらえるよう、司書さんたちは日々工夫しています。